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嵐が丘 大楽の感想というか全体のまとめというか?

2015/05/28
日生劇場
26日 18:30開演
表情が無理なく見える席(センターブロック) マグチケ


泣いても笑ってもこれがラスト。
舞台「嵐が丘」千秋楽。

初日を迎えた日はまだまだ1ヶ月あるのね~と思っていたこの作品。
気付けばあっという間に楽日になっておりました。
つまり。
5月は駆け抜けていっちゃったってことですね。

今回ほど、毎回「変化」を感じた作品を、いままで私は観たことがありません。
もちろん、少ない観劇経験のなかで、ですけど。
行くたびにどこかが、何かが変化していて、
それは別に演出が変わった訳でも、ハプニングがあるわけでもなく、
初日から同じように物語は進んでいるのに「何か」が違う。

それは役者さんたちの中の変化の、ような?
山本@ヒースクリフにも感じられ。

幸せなことに、5回観劇をする機会を得た今回は。。
楽日に「ああそうか」と思えることもあったりして。


本当にほんとうに。
読書で言ったら、最初はあんまり乗り気じゃなくて、なかなか読み進まなかったのに
後半になったら一気にひきこまれて気付けば大好きな作品に変化していた、という舞台でした。

舞台って。
演劇ってナマモノだ。

それを改めて教えてもらうことのできた作品です。

以下支離滅裂な文章・・・も、まとまんないからそのまんまUP。
気が向きましたら寄って行ってくださいませ<(_ _)> 



つまり、この「嵐が丘」なネリーというひとりの召使の女性の目を通して伝えられた物語。
だから、中心に絶えず彼女がいて。
ある意味、その主観で物語は進行する。

だから。
これはもちろんネリーもとても大変だけれど、彼女の語りから紡ぎだされる世界に生きるヒースクリフもキャサリンも本当に大変なんだろうな、と思う。
それを各自が自身の中に落とし込んでいくその時間がイコール伝わる変化であったのかもしれないな、って、思う。
もちろん、ネリーも含めて。

回を重ねるたびに、板の上に生きる人たちが際立ってきた。
ひとつひとつの動作も言葉も同じなのに、何かが違う。
受け取る側の変化ももちろんあるんだけど、それはいつも山本さんの作品ではそうなんだけれど今回は。
伝える側の変化がとにかく鮮やかで。
こうやってこの役を生きていくんだな、と教えてもらった気がする。

大楽はヒースクリフの表情が無理なくきちんと見える席。
そしてだから。
はじめから終わりまで、ほぼ険しい表情をする彼の一挙手一投足がきちんと分かって、
同じ険しい表情でも、憎しみが全面に出ているとき、嫉妬が出るとき、してやったり、という表情のとき・・・
それぞれが違って分かって嬉しかった。
そして、そんな激しい一生の中に時折見せる淋しさ。孤独感。
後半の慟哭も激しく、最初から最後まで非常に荒くれている景色の中に、ふっと見せるほんの少し柔らかな表情。
2Fでキャサリンと2人の時に、復讐を考えているから辛くない、と語る彼の、遠くを見ながらどこか穏やかにも感じる表情は淋しくて。
キャサリンの結婚を承諾したことを知る場面での嫉妬と憎しみと孤独に包まれていく表情も鮮やか。

この人はこんな冷たい目をするんだ。
そしてまた同時に、こんなに淋しい目をしているんだ。

って気付いたらじっと。ただヒースクリフを見つめ続ける最後の舞台になりました。

ラストの2人が丘に登ってくる場面がやはり好きです。
何もかもが終わって。
もう、何も2人の間に障害はなくて。
ただ、寄り添っていられる。
ただ、一緒にいられる。
そんな安心?・・・を纏って歩む2人。

この一場面があるから。
この悲劇でありかなり暗い物語なのに、見終わったとき重くない。
安心感をもらって帰ってこられる。
そう、思いました。

1ヶ月弱で30公演。
非常にハードな日々をきちんと。
毎回伝えて自身も進化して。。

改めて。
見事な役者魂を見せてくださったキャストの皆さん、
それを支え続けたスタッフの皆さんに感謝いたします。

本当にありがとうございました。


きっともう、次の世界に踏み出していらっしゃるんでしょうね。
私は。
まだしばらくは。

あの2人の住まう嵐が丘に魂を置き忘れたまんまでいそうです。


。。。切ない
    悲しい・・・
そしてこの上なく綺麗・・・ (二人の別れの場面が何度もリピートされてます・・・)
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21:42 ***舞台『嵐が丘』 2015.5 | コメント(0) | トラックバック(0)
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