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音楽劇「ヴォイツェク」 観劇2回目(9日ソワレ)

2013/10/10
10月9日(水)
赤坂ACTシアター 19時開演
センターブロック マグチケ


昨夜の感想。
帰宅後、どうにもまた疲れが強すぎて書く事ができなかったので一日置いて書いてます。
今回の舞台は、本当にエネルギーを使う作品。


そしてそれは場所でも随分変化する、と昨夜センターブロックから拝見して実感しました。



以下、ネタバレありです。未見の方はどうぞ読まずにいてくださいませ<(_ _)> 







観終わったとき、圧倒的な孤独感を感じていました。
初日はずっとずっと恐怖心が強くて、なんて怖い(ホラーの怖さではない)作品なんだろう、、と思っていたものが、すっかり書き変わったような感じです。

幼いヴォイツェク
生真面目なヴォイツェク
真剣なヴォイツェク
利用されるヴォイツェク
不器用なヴォイツェク
まっすぐなヴォイツェク
揺らぐヴォイツェク
怒るヴォイツェク

向こう側のヴォイツェク

序盤からすでにとても体力的にも精神的にも生活に疲れていて追い込まれていて。
そんななかでマリーという存在のみを自ら認めて生きている。
なのに歯車はどんどんどんどん狂って行って
周りの目もまたどんどんどんどん彼を追い詰めて 追い詰められて。。。

最後。
良知真次さん演じるカールが歌う歌と孤独な子どもの物語に、思わず涙が流れそうになって自分で自分に驚きました。

物語を理解できたとは到底思えず、その世界に身を委ねることも今回は難しい。
なのに自分の感情が不意に動いた。

そこに驚いて戸惑って、そして襲ってきた孤独感がまた、、自分の中にも確実にあることを自覚してさらに揺らぐ気持ち。


センターブロックで今回一番良い場所だったと思うのですが、
山本ヴォイツェクの視線は客席側に向かっても演者に向かってもどこの場面でも一度として「焦点があっている」ということがなく。
これもまた、ものすごく不安定で揺らいで、、観る側を不安に陥れてくれるんだろうなと感じます。
視線の合わなさと不可思議な手の動きは初日からものすごく感じていることですが、それにしても。
更に身にまとう雰囲気も使って。。。

この人はどこまで自らを使って深い表現をするのでしょうか。
そこに座るだけでなんでこんなに孤独な感情をこちらに伝えてくるのでしょうか。


着いていきたいのに、、ついて行けない自分の未熟さがちょっと悔しいです。
そして嬉しいです。


こんな彼の演じる…役を生きる姿を私は今まで観たことがない。
シアガで白井さんがちょっと触れていた、
「山本耕史はあれだけ芸達者な役者だから、もっともっと負荷をかけたくて」(意訳)
その、負荷の方向というか意外性というか可能性。
そこを心の底から感謝したくなってしまった。


深く深く広がる彼の力。
どこまでいくんでしょうね。

着いていきたいです。心の底から。




今回は上の子と行きまして。
彼女は観劇後にすぐ感想を聞いた私に一言。
「すぐにはなんにも言えないよ。アトジワな作品だね」

…アトジワってなんだ??と首をかしげたら、
「後からジワジワと感情の湧き上がる作品」とのことです(^^;)

で、そんな彼女が直後に持った感想と言える言葉は「人って必ず死ぬんだな」だ、とのこと。

えーっと。ハハはよくわかりません。
ただその後。
「すっごい孤独感だったよ」と伝えたら「ああ、哲学に孤独はつきものだからね」と言われました。

…わっかんない~~~!!!です。
んが、話してる彼女もまだよくわからない(こなれてこない)状態の中の会話だったので。
二人してどことなく疲れてため息をつきつつ家路についたのでありました(^^;)
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10:37 ***音楽劇「ヴォイツェク」 2013 | コメント(0) | トラックバック(0)
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